パソコントラブルが発生!
どうやってもうまくいかない。
こういう場合、とりあえず再起動。
機能とは言えないけど、再起動というのは大変便利なものだ。
再起動すればトラブってた事などウソだったように、復活する事が多い。
昔の家電でいう再起動とは、”叩く” 事だった。
ちょっと調子悪いってなれば、とりあえず叩く。
説明不要。
お父さんも、お母さんも、幼稚園の子供でさえ、とりあえず叩いた。
これがまず最初にやる対処法だった。
患部がどこだろうがお構いなし。
テレビだったら、何となく天板あたりを叩いた。
そこの何があったのかなど、誰も知らない。
でも天板を叩いた。
コン、コンと、2回ずつ叩いた。
これがかなり効いたものだ。
ちょっと調子悪い程度の事だったら、かなりの確率で直った。
いい時代だった。
しかしパソコンともなると、内部はかなりデリケートなものだから、
叩いたりしたら逆にもっと重症化するだろう。
たとえ分解したところで、一体これが何なのか、さっぱりわからない。
それにしてもパソコンは不思議なものだと感じる事がある。
「自己診断機能」
ご丁寧にも自分のココが調子悪いと自分で診断し、教えてくれる。
「あのぉ~、ボク、ここが悪いんですけど・・・」的な。
自己診断機能があれば、小さな可能性をひとつずつ潰しながら、
故障の原因を探る必要がない。
しかしそんなパソコンに、毎回ツッコミたい事がある。
「そんな冷静に自己診断出来るなら、自分で直せ・・・」
自己診断をしているちゃんとした回路的なものが生きているのであれば
その知恵を全力で回復に使ってくれ。
手上げして教えてくれなくてもいいから、ケガの治療を自分でしてくれ。
絆創膏くらい自分で貼れるだろう。
自己診断機能がバカになったら・・・そう考えると、その診断結果自体の信用性が失われる。
高熱でちょっとワケが分からなくなってしまっている状態に似ている。
高熱の人は単純な算数でさえ出来ないものだ。
便利な機能に思えるが、ここが悪いんですと弱音を吐いてる段階でちょっとイラっとする。
そう考えると再起動という手法は、とても潔さを感じる。
「ボク、切腹して生まれ変わります」的な。
自己を殺して、再びこの世に生まれ変わる。
そして生まれ変わった時は、フレッシュで生き生きとした目をしている。
青春時代の、あのギラギラした目を。
夕日に向かって走って行きたくなるような、パワーがみなぎっている。
すっかり生まれ変わった彼だが、たまに何が気に入らないのか、
スグにまた仕事をボイコット(フリーズ)するヤツもいる。
おい・・・また固まったのか・・・。
ボクは思う。
もう一度生まれ変わって(再起動して)来い。
でも、その前に言っておくことがある。
こんど生まれ変わって来るときは、もう少しデキのいいヤツになって来るんだ!
そうは言うものの、ボクは知っている。
デキの悪いヤツは、何度生まれ変わっても、デキのいいヤツにはならない(^^;)
再起動で性能が上がるわけではないのだ。
自分を100%出すんだ!
キミはやれば出来る子なんだ!
こんな魂の叫び、キミに届いているのか?