ここでは過去にやった結婚ビデオの実例をご紹介しています。
その①ではプロフィールビデオに関して書きましたが、
ちょっと書き漏らした点があるので追記しますね。
今回実例として挙げているカップルの場合、
“テレビ中継をしているような”設定にしました。
どういう事かと言いますと、
その披露宴では計4本のビデオが流れるんですが、
ビデオへのフリをすべて中継先を呼び出すスタイルにしたのです。
事前に司会者の方と打ち合わせをして、
単純に「ビデオをご覧下さい」と言ってビデオが流れるのではなく、
「ここで中継が繋がっているようですので呼んでみましょう」
「中継先の○○さぁ~ん!」と、言ってもらうのです。
そうするとその言葉を受けたビデオの中のふたりが、
「は~い!」という感じでビデオが始まるというわけです。
なんちゃってテレビ中継(笑)
毎回このスタイルで中継先(実際はビデオ)を呼び出してもらう事で、
出席者の皆様にはこれからビデオなんだな、と期待感を持たせられますし、
単に「ビデオをご覧下さい」というよりも
披露宴会場とビデオとの繋がりが出来ます。
実際は本人たちが会場にいて、中継先にも本人たちがいる。
矛盾していますが(笑)、その方が楽しそうだと思い、
このアイデアを本人たちに提案し、快諾を得られたのでやってみました。
計4本のビデオは本人たちがいる間に流すもの、
お色直しで中座している時、また披露宴終了後に本人たちが退場した後に
流すものもあったのですが、狙い通り司会者の方が中継先を呼び出すと、
出席者の皆様が料理を食べる手を止めてまでスクリーンに注目してくれました。
ビデオを流すタイミングも本人たちと綿密に打ち合わせをし、
会場係の方や司会者の方を含めてご協力頂いたので、
ひとつの流れを作り出せました。
ビデオ内の演出的な部分でもそのカップルさんはノリが良く、
面白そうな事は進んでやって下さったので、
内容的にも笑えるようなバラエティーチックな部分、
ちょっと真面目にしんみりとした部分、カッコイイ部分など、
様々な表情をビデオを通じて見せられました。
実際は本人たちとの打ち合わせや、
その後も新郎新婦それぞれとメールでのやり取りを行い、内容的な詰めを行いました。
こうして初めての打ち合わせから実際のロケ開始~披露宴当日まで
コミュニケーションを密にする事で、お二人の人となりを深く把握出来ますし、
それによってまた別のアイデアが浮かんで来たりします。
多くの場合、新郎側の出席者は新婦と初対面であったり、
逆に新婦側の出席者は新郎と初対面だったりするので、
相手がどういう方なのかという事がより身近に感じて頂けたと思っています。
ボクは披露宴というイベントを大きく2つの意味として捉えています。
ひとつは、私はこんな方と生涯を共にしていきますという事と、
もうひとつは「感謝」です。(感謝に関してはまた後日のブログで)
結婚というのは単にカップル同士が一緒になるというだけでなく、
両親や親戚を含めたファミリーの構成が大きく変化します。
相手の方の親戚もこれからは自分の親戚になりますし、
友人も同じです。
そういう初めましての方たちに対してビデオというツールを使って、
親しみを持って頂く、そしてこれからどうぞよろしくお願いしますという、
メッセージが込められると思います。
個性的な結婚式というのは多くの方が重視している、
共通のキーワードのようです。
式が終われば必ず、「今日の結婚式良かったよ」と普通は言ってくれます。
しかし本当にそうなのか・・・。
結局ありきたりの事をこなすだけで終わっていないか・・・。
人々の印象に残るためには強烈なインパクトが必須です。
ボクは、ほんの2時間~3時間の披露宴であっても、
より内容の濃い、楽しく個性的で人々の印象に残る披露宴にする
お手伝いが出来たらと思っています。
~~つづく~~